AMDの成長と業績推移 CPUとGPUの開発・製造で市場シェアを拡大
AMD(Advanced Micro Devices)は、主にCPU(中央処理装置)とGPU(グラフィックス処理装置)の開発・製造で知られています。
特にCPU市場において、AMDはそのシェアを伸ばし続けており、2021年から2022年にかけて大幅な成長を遂げました。
CPUの市場シェア拡大
AMDのCPUは、2021年のシェアは23.3%、2022年には29.6%へと伸びました。
特にサーバー用CPUにおいては、2021年の10.7%から2022年には17.6%へと大幅な伸びを見せました。
この成長は、AMDの優れた製品性能と競争力の高まりを反映しています。
ゲーム市場におけるGPUシェア
一方で、AMDのGPUはゲーム市場で需要が高まっており、世界シェアは約20%程度を占めています。
AMDのGPUは優れたパフォーマンスとコスト効率を提供し、多くのゲーマーに支持されています。
仮想通貨マイニングとGPUの枯渇
2021年、ビットコインなどの仮想通貨マイニングの需要が急増し、GPUが枯渇する事態が発生しました。
仮想通貨マイニングには高性能なGPUが必要とされ、需要が供給を上回った結果、GPUの入手が困難になりました。
AI開発とGPUの需要増加
一方、近年ではAI開発におけるGPUの需要が増加しています。
AIの学習や推論処理には大量のデータと高速な計算能力が必要であり、GPUはその要件を満たすために不可欠な役割を果たしています。
このため、2022年以降はAI開発の需要が高まり、GPUの価格が上昇しています。
AMDの業績推移
決算期 | 売上高(百万ドル) | 営業利益(百万ドル) |
---|---|---|
2018.12 | 6,475 | 451 |
2019.12 | 6,731 | 631 |
2020.12 | 9,763 | 1,369 |
2021.12 | 16,434 | 3,648 |
2022.12 | 23,601 | 1,264 |
AMDの業績について見てみましょう。
2022年の売上高は約236億米ドルであり、営業利益は約12億米ドルとなりました。
一方、2021年の売上高は約164億米ドルであり、営業利益は約36億米ドルでした。
売上高は前年比約43%増加しているものの営業利益は約67%減少しています。
この変動は、ビットコインマイニングの需要の落ち込みや、GPUの価格上昇によるものです。
しかし、AMDの急成長やAI開発への注力を考慮すると、将来的には業績の向上が期待されます。
まとめ
AMDはCPUとGPUの開発・製造で市場シェアを拡大し続けています。
CPU市場では特に成長を遂げ、2021年から2022年にかけてシェアを伸ばしました。
また、ゲーム市場においてもAMDのGPUは需要を持ち続け、世界シェア約20%を誇っています。
一方で、過去には仮想通貨マイニングによるGPUの枯渇が起きましたが、最近ではAI開発におけるGPUの需要が増加しています。
AMDの業績も順調であり、2022年には売上高が前年比約43%増加しましたが、営業利益は約67%減少しました。
AMDは引き続き市場での競争力を高め、成長を続けることが期待されます。
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